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角膜移植とは

病気や傷害などによって、角膜が弱くなったり、形状が不正状態になることがあります。薬品による治療で効果が得られない時に行われるのが角膜移植です。 角膜移植は、亡くなった方の健康な角膜を移植して、病気や傷害のある角膜と取り替える治療方法です。

手術は20分~40分

角膜移植の時間は短く20分から40分程度で完了しますので、入院することなく日帰りが可能で、アメリカではとても身近な医療となっています。

どの様な場合に角膜移植をするの?

角膜移植術は、角膜に異常があるために起きる視力の低下、痛みの改善、眼球内部の構造を保護するために行われます。 

例えば・・・

  • 外部からの傷害 → ナイフ、鉛筆、その他の尖った物体、花火や化学物質などによる傷害
  • 病気 → バクテリア、ウイルス、ばい菌に感染することによって生じる瘢痕や潰瘍
  • 遺伝的な不正常 → 遺伝性角膜異常(萎縮性)
  • 退化 → 円錐角膜、白内障手術後の頻発性退化現象、老化

角膜移植の安全性

角膜移植は、その他の移植手術に比べて、安全で成功率の高い治療法です。しかし、危険性の伴わない手術はありません。もちろん、角膜移植手術もリスクがあります。

角膜移植手術の副作用には、乱視、感染、出血、網膜剥離、白内障などがあります。また、ごく稀に提供された角膜から病気に感染してしまうことがあります。さらに、他の手術同様、麻酔または薬品に対する反作用から死亡したり、脳障害が起こることがあります。

提供される角膜は全て、移植に適応するかどうかの、厳重なチェックが行われます。しかし未知のウィルスなどに感染している可能性が無いわけではありません。

また、麻酔による事故の可能性は100万分の1と言われていますが、手術中には麻酔専門医師が常駐し常にモニターをチェックし非常事態の場合も直ちに対応できるように万全を尽くします。

角膜移植のリスク(拒絶反応)

角膜移植後には、拒絶反応や合併症を起こさないために目薬が処方されます。しかし、何らかの原因で拒絶反応が起きてしまう場合があります。拒絶反応が起きた場合には、速やかに正しい処置を行う必要があり、多くの場合、薬や点滴などの治療で押さえることができます。拒絶反応は、角膜移植後数十年経過しても起きる可能性があると言われています。

下記のような症状が出た場合には、自分で様子を見ずに直ちに眼科医の診察を受けてください。

  • 目やにの量が突然増えた
  • 白目の充血
  • 目がかすむ
  • 急な視力低下
  • まぶしい(室内の明りにも眩しさを感じるなど)
  • 目の周りが痛い

角膜移植後について

移植後のケアーは、非常に大切です。診察は最初の1週間は毎日通院します。術後の経過により異なりますが、2週間目より、1日置き、3日置きとなります。2週間後には週1回、1ヶ月後には月1回、3ヶ月毎、半年毎、1年毎というようなスケジュールになります。

定期健診は、眼圧、眼底の診察と移植された角膜の細胞の数を検査します。

痛みについて

角膜移植後、数時間すると麻酔が切れてきます。多くの場合痛みを伴いますが、その痛みは人によって大きく感じ方が異なります。アメリカでは通常市販の痛み止めで済ます場合が殆どですが、痛みの強い場合、強めの処方薬をもらうこともできます。 2・3日もすると痛みは殆ど無くなります。

視力回復まで

術後の視力が安定するまでには、3~6ヵ月ほどかかります。日によって見えたり、見えなかったりと繰り返しながら安定して行きます。通常では眼鏡、コンタクトレンズは、視力が安定してからの処方になります。

抜糸と縫合した糸の調整による乱視の調整

角膜移植後、糸の緩み、乱視の度合いを軽減するために縫合した糸の調整をしていきます。乱視の残る場合もありますが、その際には、眼鏡やコンタクトレンズもしくはレーザー調整は、乱視の度合いにより異なりますが、術後から3ヶ月、半年後まで数回行われる場合があります。

糸の調整は、点眼による麻酔で5分程度で処置は完了します。糸の調整による痛み等は殆どありません。

眼鏡・コンタクトレンズ・レーザー手術

術後、3ヶ月~半年ほど程経過すると、視力も安定します。乱視や近視のある方は、眼鏡やコンタクトレンズを処方します。近視が強く残った場合には、レーザー手術を行うことも可能です。

  • 小田切病院 (インターナショナル・アイ・ネットワーク) - 角膜移植・円錐角膜
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