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円錐角膜

円錐角膜とは、多くの場合、思春期近くに発生し、角膜の中央部が突出する病気です。 聴きなれない病名なので、心配する方が多いと思いますが、失明の危険性の無い治療することのできる病気です。

円錐角膜の見え方円錐角膜は、角膜(黒目の表面の透明な膜)が、薄くなり、前方へ円錐状に突出してくる進行性の病気です。多くは両眼性です。初期の段階では診断がつきにくく乱視と診断されることもよくあります。

進行の度合いは人により様々で、数ヶ月の間に進行する場合もありますが、何年もかけて進行する場合があります。進行するにつれ不正乱視が強く出ます。多くの場合30歳前後で進行が止まるといわれていますが、40歳、50歳になって急激に進行する場合もあります。不正乱視(角膜の表面が凸凹なもの)のため、メガネでは視力は矯正することができません。

多くの場合両眼性ですが、同時に発症するとは限りません。数年遅れて片方の目の進行が進む事があります。

初期の段階では、ハードコンタクトレンズ(HCL)で矯正することができ、不自由を感じることなく生活を送ることが可能です。円錐角膜の為のコンタクトレンズの処方は、経験と技術を要し、時間をかけて調整する必要があります。コンタクトレンズを処方してくださる方と正しいコミュニケーションを取ることが最も重要です。

いつ移植を考えるの?

円錐角膜の症状が進行しても角膜移植が手遅れになるということはありませんので、早めに移植手術をした方がよいということもありません。

円錐角膜の原因は?

現在様々な研究がおこなわれていますが、円錐角膜のはっきりした原因はわかりません。一般的に遺伝性は無いと言われていますが、兄弟で発症している場合もあることから、遺伝性が無いと言い切ることもできません。

アトピーや目を擦る(Rubbging)事が、円錐角膜の疾患の誘因とも言われています。アトピー、喘息、目をこすることのない方も円錐角膜を持つ方もいらっしゃいます。 また一部では、DOWN症候群に合併することが多いといわれてます。

以前は3万人に1人と言われていましたが、診断するコンピュータの発達により1,000~2,000人に1人発症すると言われています。欧米では女性に多く発症しますが、日本では3:1の割合で男性が多く発症します。

インターナショナル・アイ・ネットワークの患者さんの中には兄弟、姉弟の両方とも円錐角膜を持っていらっしゃる方もおられますが、ご両親に円錐角膜を持っているという方はいらっしゃいません。

円錐角膜の症状は?

視力低下や見え方のゆがみが円錐角膜の初期症状です。多くの場合、10代後半思春期から20代前半に発症します。

ごく初期には、まぶしさや光に過敏になるなど、見え方に軽い変化がおこるだけです。右目と左目の症状に差があることもあります。病気が進行して、角膜の突出がつよくなり、角膜に濁りが生じると見え方にゆがみが生じます。

角膜に浮腫(腫れ)がおこって突然視力が低下することもあります。この角膜の腫れは角膜が円錐状に突出することによって、角膜の内面にある弾性繊維の膜に小さい裂け目が生じておこります。この角膜の腫れは数週間から数ヵ月間続きますが、裂け目が修復されると徐々に瘢痕組織に置き換わります。

  • 小田切病院 (インターナショナル・アイ・ネットワーク) - 角膜移植・円錐角膜
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